約 2,850,182 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1480.html
とある科学の超電磁砲 【とある かがくの れーるがん】 ジャンル 女子中学生奮闘アドベンチャー 対応機種 プレイステーション・ポータブル 販売元 角川ゲームス 発売元 アスキー・メディアワークス 開発元 シェード 発売日 2011年12月8日 定価(税込) 通常版 6,279円 / 限定版 9,429円 判定 なし ポイント 『禁書目録』とは大きく異なるシステムさてんさんファン向け? 電撃文庫シリーズリンク 概要 システム キャラクター 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 長編人気ライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』からのスピンオフ漫画作品『とある科学の超電磁砲』を基にしたゲーム。 同じくPSPでリリースされたゲーム版『とある魔術の禁書目録』は3D格闘アクションだったが、本作はアドベンチャーとなっている。 時間軸はアニメ終了後となっており、学園都市に広がる都市伝説を巡って原作者完全監修のオリジナルストーリーが繰り広げられる。 システム 会話パート 登場人物たちの会話を聞きながら、トピックを収集していくパート。入手したトピックによって次以降の展開が変わってくる。 特殊推理パート【ガールズトークモード】 「作戦会議」のイメージで、会話パートで集めたトピックを使用して会話の流れを変えることでストーリーが分岐していく。 トピックは投入するタイミングも重要であるため、適当にやっていると、ストーリーが思ったように分岐しなくなっている。 あまりにも的はずれなトピックを投入していくと、ガールズトークモードであってもバッドエンドに行ってしまうことも…。 特殊推理パート【ジャッジメントモード】 一般的な推理ゲームで言うところの「究明編」で、主に謎を解き明かすためのパート。トピックの投入や会話、推理を重ねていくことでジャッジメントゲージを上昇させて真相に迫る。 基本的にはガールズトークシステムと同じように進めていく。こちらも失敗するとバッドエンドに。 アクションパート ミルキィホームズのアクションパートに近い所謂「QTE」で、画面に表示されるアイコン通りにボタンを入力してアクションを繋いでいく。途中停止できないので、気を抜くと失敗してしまう。 失敗時にも専用のリアクションが用意されていたりする。レールガンを使用する場面で失敗すると、コインを取り落として焦る描写が入ったりする。 3Dモデルは「とある魔術の禁書目録」から一部流用。ビューモードでの鑑賞も可能。 以上のパートを経て、各シナリオを解決へと導いていく。 キャラクター 御坂美琴 学園都市に7人しかいない「超能力者(レベル5)」の1人で、序列三位。電気や磁場を自在に操り、その必殺技からとって「常盤台中の超電磁砲(レールガン)」と呼ばれている。本作ではプレイヤーの分身となる。実は意外と常識人なため、会話から取り残されることも…。 白井黒子 「大能力者(レベル4)」の「空間移動能力者(テレポーター)」で 学校内の治安を守る「風紀委員(ジャッジメント)」としても活躍。美琴に恋する暴走乙女。美琴が揉め事に首を突っ込むのを、内心では快く思っていない。そのため、早々に話を打ち切ろうとすることもある。 初春飾利 黒子とコンビを組む、風紀委員の一人。高い情報処理技能を持つ。頭から花が咲いているように見えるが、これは造花。本人が「これは飾りです」と言っていた。メインキャラの中では一番気が弱く、なかなか思ったことを伝えられない。発言数も一番少ない。 佐天涙子 初春のクラスメイトで、「無能力者(レベル0)」。天真爛漫を絵に描いたような性格だが、実は能力開発が進まないことを悩んでいる。うかつに話をふると、予想不能な方向に展開を持っていってしまうトラブルメーカー。かついろんな意味で強引。 そのほか、オリジナルキャラを含めて多数登場。ただし、例のツンツン頭の男子高校生は出ない。 ちなみに婚后光子ファンの方はプレイしてみる事をおススメする。ちょっと出番あればラッキー程度に考えておくと幸せな気分になれる。 評価点 原作人気に頼らず、ゲームとしてしっかり作られている。 全5章構成で、ボリューム・アドベンチャー要素ともに申し分ない。 話のクオリティやキャラ描写も、原作者完全監修というだけありクオリティが確保されている。 一部流用とはいえ、アクションパートの失敗部分なども細かい演出がされているのも嬉しいところだろう。 賛否両論点 さてんさん優遇? シナリオ中、やたらと佐天さんが好待遇になっている箇所がある。これに関しては、若干ファンの間で議論が交わされた。 陽気で能動的な人柄なので、シナリオライターにとっては扱いやすいキャラなのかもしれない。それが気になるかどうかは、プレイヤーの感性次第といったところだろうか。 問題点 ボリューム不足気味 全5シナリオというあっさりしたもので、分岐埋めやCG回収を含めてもそう長く遊べるタイトルではない。 2012年8月、無料DLCとしてEXシナリオの配信が行われた。内容は白井黒子による没シーン案内で、本編では使用しなかったCGとそれにまつわる再現イベントとなっている。 アクションパートで失敗すると、即最初に戻される これは「仕方ない」という声と「せめて直前からやりなおさせてほしい」という声が半々といったところ。 最終面の後半で失敗すると、やり直しがかなり億劫。 シナリオが終わると、毎回タイトルに戻る謎仕様 バッドエンドならともかく、ちゃんとシナリオを終えた場合でもタイトル直行。 そのまま続きのシナリオに進める方がテンポがいいと思うのだが…。 総評 キャラゲーではあるが、作品知識の無い人でも問題なく楽しめる一作。 劇中の会話も聞いていて楽しく、女の子のお喋りが好きな紳士の方にはとくにお勧め。 だがしかし、ボリュームがかなり不足気味。そこを何とかすれば、良作にもなりえたのだが…。 余談 本作のセーブデータを『とある魔術の禁書目録』で読み込むと、御坂美琴シナリオがアンロックされる。 過去作のデータではなく、かなり後発となるタイトルのデータをアンロック条件として用いるのは非常に珍しい。 ただし本作は、当初の予定から幾度も延期を繰り返しているタイトルである。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6972.html
とある魔術の電脳戦機(バーチャロン) 機種:PS4, PSV 作曲者:古代祐三 開発元:アクセスゲームズ 発売元:セガゲームス 発売年:2018 概要 『電脳戦機バーチャロン マーズ』以来実に15年ぶりに発売された「バーチャロン」シリーズ。 鎌池和馬のライトノベルを原作とするアニメ作品『とある魔術の禁書目録(インデックス)』のコラボレーション作品となっている。 『とある魔術の禁書目録』の登場人物がバーチャロンを操作しながら戦っていく、といった流れ。 音楽はシリーズを手掛けていた小山健太郎氏がセガを離れたため、古代祐三氏が作曲を担当している。 サントラはPS4版の初回限定盤に付属。PS Vita版の初回限定盤には入っていないため注意。 またサントラのブックレットに「Silhouette ver.2」という曲があるが、これは誤記で収録はされていない。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 Transition 2018 古代祐三 デモ画面BGM Vooster s Cup デモ画面ジングル Rising Blue 戦闘用BGM(テムジン用) Lightning Pixy 戦闘用BGM(サイファー用) Silhouette ver.1 アドベンチャーパートBGM1A Drill Domination 戦闘用BGM(ドルドレイ用) Exotic Drift 戦闘用BGM(グリス・ボック用) Tears for Nightmare 戦闘用BGM(エンジェラン用) Happy Judgement 戦闘用BGM(フェイ・イェン用) Dark Whispers アドベンチャーパートBGM2 Legacy of Nyahhh 戦闘用BGM(インデックス専用機用) Psychedelic Pleasure 戦闘用BGM(バル・バドス用) Pandemic Nostalgia 戦闘用BGM(中ボス用) Fatal Armouries アドベンチャーパートBGM3 Vital Bros ver.55 戦闘用BGM(アファームド用) Forbidden Acceleration 戦闘用BGM(スペシネフ用) Anger Sound アドベンチャーパートBGM4 Streak of Black Sorrow 戦闘用BGM(ライデン用) Lonely Phantasm 戦闘用BGM(大ボス用) Trans World Reconnection スタッフロールBGM Vita限定版特典CDに収録 Get Ready! 井内舞子 オープニングテーマ歌:井口裕香・佐藤利奈 サウンドトラック とある魔術の電脳戦機 初回限定版『Discipline 55』 PS4版の初回限定盤。サントラが付属。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/18170.html
とあるちゅうにのだいがくせい【登録タグ 作と 作とあ 作り手】 【ニコニコ動画】 【ニコニコ動画】 【ニコニコ動画】 特徴 とある厨二の大学院生。 主に初音ミクを使用した曲を作っているP。 白黒のみで構成されたサムネイルは某Pリスペクトらしい。 ういすきーPというP名が検討されている模様。 リンク PIAPRO「とある厨二の大学生さん」のページ Twitter 曲 nothing/とある厨二の大学生 stability boundary Track 1 おばけ峠 君の中の僕-とある男子大学生の場合 境界線/とある厨二の大学生 呼応 孤立無援 こわれもの 最終砲火 死に至る病 信仰心布教人 道化師の品評会 梨本ういが僕を殺す 走る道化師 誹謗の麻酔 ファッション/とある厨二の大学生 墓標の理由 水出しコーヒーと秋の空 桃次郎 ゆとり CD まだCDが登録されていません 動画 コメント 記事できてるwサビ大好き・・ -- 名無しさん (2011-09-07 23 32 21) ういすきーってwwwwいや、いい名前だと思うwwww -- 名無しさん (2011-09-08 22 34 35) ものすごぉぉくすばらしいP名じゃないですかw ういすきーP -- 道化師の品評会もすきー (2011-09-25 17 27 17) ページ出来てるwこの人の曲すきだ -- 名無しさん (2011-09-26 17 28 29) この人超好きです -- 名無しさん (2011-09-29 22 21 36) 梨本ういが僕を殺す超好き!!もちろんアイポッドいきww -- 名無しさん (2011-09-29 23 39 29) なんで伸びないんだろw -- 名無しさん (2011-09-30 23 40 11) もっと評価されるべき -- 名無しさん (2011-10-01 12 05 36) どなたか新曲のページを…!お願いします! -- 名無しさん (2011-10-02 23 11 40) あれ、新曲ページがないwwwww -- 名無しさん (2011-10-03 17 40 19) ういすきーwwwなるほど理解。 -- 名無しさん (2011-10-30 14 11 28) ういすきーPかw、すごく良いと思うけどww -- 名無しさん (2011-11-05 08 44 15) 孤立無援…ないのか… -- 名無しさん (2012-02-28 02 58 20) ういすきーっはッ?成る程! -- くるっぽー (2012-03-30 19 21 37) 孤立無援見に来たけどないのか… -- 名無しさん (2012-04-17 17 53 27) 孤立無援って、まどマギのほむらちゃんの曲って聞いたけど、そーなん? -- 珠妃華07 (2012-06-23 22 06 02) この人の作品の良さは、聴いてみないと分からない。荒削りだけど、凄く光るものがある。 -- 竜奇 (2012-06-26 07 45 14) この人の曲よく梨本Pと間違われてるからくやしい…もっと知られて評価されるべき! -- ワフワフ (2012-08-02 14 33 00) まぁ、リスペクトだからしかたない。 でも、この人かなりいいアジ出してんだけどなぁ -- 愛されたいあ (2012-08-06 03 50 39) この人大好き -- クチサケ (2012-10-13 19 03 19) ういすきーwwwww -- 名無しさん (2012-11-30 17 25 42) ういすきーP決定で! -- しの (2012-12-21 14 58 28) どの曲も徹底的にバンドサウンド!素敵! もっと早く知りたかった -- 名無しさん (2013-03-29 22 39 48) ういすきーいいよねwww公開告白も好きだけどwww -- リナ (2013-04-13 16 22 04) ↑おまいは俺かw -- 名無しさん (2013-04-17 18 53 11) ういすきーって本人がタグ固定してない以上、とあるさんでいいだろ。ういすきーってのは梨本さん側も嫌がるかもしれないわけで(こればっかりはわからないけど) -- 名無しさん (2013-04-22 13 08 31) マジでこの人好きw -- 名無しさん (2014-05-03 10 16 52) 「こわれもの」かっこよすぎた・・・!! -- 名無しさん (2014-10-20 21 42 59) 生存が確認できないけど元気でやってるといいなあ -- 名無しさん (2019-10-30 00 50 40) 名前が更新されて見に来ちまった ほんとにな 元気にしてて欲しい 願わくばまたこの人の絵エモいサビの楽曲が聞きたい -- 名無しさん (2019-10-30 14 36 08) 帰ってこないかな。 -- 名無しさん (2022-09-14 11 31 52) 復活してくれよ…… -- 名無しさん (2023-01-16 20 50 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pikutenkuu/pages/3.html
更新履歴 現在週一更新。 10/10 住民簿 『ユベル』追加 『キアス』追加 『レクチェ』追加 住民簿、学生・教師 『シャンティール』追加 10/4 住民簿 『李』追加 10/3 住民簿 『ジャック』追加 『ブリュンヒルデ』追加 住民簿、学生・教師 『レジス』追加 10/2 住民簿 『ロヴェルト』追加 『グラウ』追加 9/27 住民簿 『ラズベリー』追加 9/21 住民簿 『十那』追加 9/9 住民簿 『リピ』追加 9/8 住民簿、教師・生徒 『ユト』追加 住民簿 『セレス』 『ブライト』 『ティピ』追加
https://w.atwiki.jp/398san/pages/1202.html
《フォーチュンチャリオット》 効果モンスター 星4/光属性/天使族/攻 1000/守 1000 1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに装備カード扱いとして自分の「ワルキューレ」と名のついたモンスターに装備、 または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。 この効果で装備カード扱いになっている時のみ、装備モンスターの元々の攻撃力をエンドフェイズまで半分にする事で、 装備モンスターはこのターン相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。 (1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。 装備モンスターが戦闘で破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。) 光属性・天使族であるユニオンの下級モンスター。 1ターンに1度だけ装備カード扱いでワルキューレと名のついたモンスターに装備、またはその装備を解除することができる効果を持つ。このカードが装備されているモンスターはもともとの攻撃力を半分にして、相手に直接攻撃できるようになる。 リクルーターで引っ張ってくることができる。 このカードで得られる直接攻撃能力はエンドフェイズまでもともとの攻撃力がダウンするとはいえ、なかなか優秀。相手の場に戦闘破壊できなモンスターがいる時や、攻撃したくないモンスターがいる時に使おう。 発動時メッセージ「ワルキューレ・ブリュンヒルデは運命の守護を受けた!」 関連カード ワルキューレ
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/899.html
「ハァ、ハァ・・・。何だ、あの光は・・・?」 夜の第6学区をひたすら駆け回っていた鉄枷の目に映るのは、空に浮かび上がる幾つもの光源。 何の前触れも無しに突如浮かび上がったそれ等に、鉄枷は疑問を抱く。 「(ライト・・・じゃ無ぇよな。ぶっちゃけ空中を飛ぶライトって何だ?そんなもん、学園都市に住む俺だって聞いたこと・・・!!!)」 思案に耽っていた鉄枷を現実に引き戻したのは、轟音。何か固いもの同士がぶつかったような大きな音。それは、あの光源の方向から聞こえて来た。 「・・・!!ウオオオオオォォォッッ!!!!」 鉄枷は再び走り始める。風紀委員を務めている鉄枷の、それは勘。あの衝突音は、能力によって発生したもの。そう、鉄枷の勘が言っている。 もしかしたら、あの光源も能力者の仕業なのかもしれない。であれば合点がいく。今の状況において、第6学区という場所で発生した光と音。それが意味するものは・・・ 「ハァ、ハァ・・・!!」 救済委員。この第6学区で活動していると思われる者達。そして・・・春咲桜を救済委員として見掛けたという情報がある。能力者である彼女を。 能力者・・・すなわち異能の力を持つ者達。そして、救済委員にも多くの能力者が居ると言われている。もし、遠くに見て、聞いた光や音も異能の力によるものだとしたら。 「春咲先輩・・・!!」 鉄枷は、ある願いを胸に持てる力を振り絞って駆ける。それは、矛盾した願い。己が慕う先輩が、これから向かう場所に居ないことを願いながら。 “ソレ等”、すなわち数多の小型コンテナがまるで砲弾染みた速度で放出される。狙いは、過激派救済委員。 その放出前にいち早く己が危険を感じ取った金属操作は、即座に周囲にあるコンテナ群を液状化し、自分達を守る壁に鋳造する。鋳造が完了したと同時に・・・“ソレ等”が来た。 ガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッ!!!!!! 砲弾並みの速度で放たれた小型コンテナや水の弾丸が、金属の壁を襲う。凄まじい衝突音。その威力に戦慄しながらも、壁の維持に集中する金属操作。 小型コンテナ自体の数は限られている。この攻勢も一時のこと。そう看破している金属操作にはその時、少しばかり余裕があった。それは、己の能力に対する絶対の自信。 真っ向からぶつかり合うのならば、負けることは無いと自負する己が能力への・・・それは驕り。 ドゴッ!!! 壁の一部分が小型コンテナとの衝突で砕け飛ぶ。それは、慣れない足場のために予定地点へ到達するのが遅れていた“彼女”にとって千載一遇のチャンスであった。 そして、“彼女”はそのチャンスを逃さない。 パアァァンッッ!!! 音が鳴り響く。それは、銃声。遠距離からの狙撃。狙いは・・・ 「グアアアッッ!!!」 「峠っ!?」 峠上下。過激派において、空間移動という重要な役割を負う彼女を本気で潰すために“彼女”は狙撃した。 峠は左腕から血を流し、その場にうずくまる。麻鬼が、狙撃された峠の傷を診るために駆け寄った。 「・・・銃弾が通過していない。まだ、肉体に残っている。峠、まずは、銃弾を肉体から・・・『残っている』・・・?」 麻鬼は銃弾が峠の肉体に残っていることから、狙撃手の当てを付ける。確か、“彼女”が持っている銃は設定次第で豆腐の中にすら弾頭を残す芸当が可能だった筈。つまり・・・ 「・・・菊・・・!!」 麻鬼は驚愕する。何故なら、峠の目が怒りで血走っていたからだ。それは、誰に対する怒りなのか。それは、峠にしかわからない。 「菊・・・!!!」 峠は、凄まじい怒りに囚われていた。自分を撃ったであろう“彼女”―花多狩菊―は、峠が信用する数少ない仲間である。 穏健派、過激派という思考も方針も違うグループに属しながらも、時には一緒に行動を共にし、時には力を合わせて敵に立ち向かう。 偶に性格の違いから喧嘩することもあるが、最後には―大概は峠が謝って―仲直りする。花多狩の穏やかな性格を、峠は気に入っていた。 峠が相手を下の名前で呼ぶのは、峠自身がその相手を信用していることに他ならない。 だから、『今回も』峠は花多狩が自分を本気で攻撃するなんて夢にも思わなかった。そんなことは、今まで一度も無かったから。 「菊ゥゥゥッッ!!!!」 「!?ま、待て、峠!!!」 銃声と着弾から、花多狩が居る方角はおよそわかる。峠は、麻鬼の制止を無視して、金属操作が作り出した金属の壁でできた影に入り込み・・・『暗室移動』を発動する。 対象者は、自分1人のみ。転移先は、花多狩が居るであろう方角の何処か。峠の頭には、今や友への怒りしか存在しなかった。 「上下ちゃん・・・?えっ・・・ど、何処に、行っちゃったの・・・?は、花多狩姐さんが・・・撃った?本気、で・・・?う・・・嘘・・・」 そんな峠の行動を目の当たりにして、酷く動揺する羽香奈。自分達に危険が差し迫っても、峠の『暗室移動』で楽々と退避する。だから、峠と居る時は何が起きても安心だった。 それが、今までの現実。少なくとも、峠と行動を共にしている時の羽香奈琉魅という少女にとって当たり前だったこと。その当たり前が・・・崩壊した。 「こ、この、このままじゃあ・・・。あ、あたし、も上下ちゃんみたいに、撃たれたり・・・?そ、そんなの・・・嫌・・・絶対に、嫌・・・!!」 元々、羽香奈は直接的な戦闘力を持たない能力者である。救済委員に入ったのも、そこまで深い理由があるわけでも無い。 お遊び感覚とまでは行かないが、どこかでナメていた節はあった。救済委員という存在が、時には命を懸ける程のものだったことを、彼女は自覚していなかった。 「嫌・・・嫌・・・嫌アァァァッッ!!!!!」 「羽香奈!?何処へ行く!?」 故に、羽香奈はパニックに陥る。命を懸けるという現実を自覚してしまったから。今の彼女には雅艶の制止も届かない。ただ、逃げる。それだけが、今の彼女に存在する選択肢だった。 「峠っ!?羽香奈!?あいつ等・・・」 金属操作は、峠や羽香奈の身勝手な行動に苦虫を噛むと同時に妙な親近感を抱いていた。彼女等も自分と同じように、抑えきれない衝動に突き動かされて行動を起こした。 本来であれば非難されて然るべき峠や羽香奈の行動を、金属操作は非難する気にはなれなかった。 「(・・・どうやら終わったみたいだな)」 今まで轟音をこの空間の響き渡らせていた衝突音が止んだ。つまり、弾切れということである。 「(とりあえず、壁の修復が最優先だな。あいつ等がまた攻撃してこないとも限らないし・・・)」 『シンボル』や穏健派から新たな攻撃が来ることを警戒する金属操作は、小型コンテナによって大きく傷んだ、しかし耐え切って見せた己が成果を見やって、それでも気を引き締める。 峠に一撃を浴びせられたのは、間違いなく金属操作の油断であったからだ。 「(・・・二度とあんな失態は演じねぇ!!今度こ・・・そ・・・?)」 壁の修復のために、周囲のコンテナ群を見る金属操作の目に映ったのは・・・漆黒のコートを羽織る男。 「・・・!!!」 その男を、金属操作はよく知っている。その姿が、その態度が、その言葉が、一々癪に障る男。その男が、金属操作に向かってある動きを見せる。 「!!!」 小型コンテナのよって砕かれた壁の一部を指差した後に、自分の左腕を押さえるその姿は・・・まるで、先程の峠の姿を思い出させるかのようだった。自分が犯した失態も一緒に。 そして、その姿は・・・まるで、自分の失態を嘲笑っているかのように金属操作には見えた。見えてしまった。 「こ・・・こんの・・・この馬鹿鴉があああぁぁぁっっ!!!!!」 だから、金属操作は止まらない。自分で自分を止められない。峠や羽香奈と同じように。よりにもよって、自分が一番嫌う男に自分の失態を見られたから。嘲笑われたから。 その際限無い怒りは、“激流”に対して放った怒りとは比べ物にならない程凄まじかった。 「おいっ!!金属操作!?くっ、馬鹿鴉とは啄のことか!?雅艶!この近くに奴が居るのか!?」 「いや、少なくとも俺の『多角透視』では近くに啄の姿は見当たらない!!幾ら奴が『分裂光源』で自分の姿を生み出せたとしても、 この近辺にいない奴がコピーの光をうまく操作できるとは思えない。金属操作の見間違いか何かじゃ無いのか!?」 「くっ・・・。どいつもこいつも勝手に動き回って・・・!!奴等の思う壺だぞ、これでは!!」 麻鬼と雅艶は、自分達が不利な現状に置かれていることを自覚する。 この場に居るのは、雅艶、麻鬼、躯園、林檎、七刀、刈野の6名。峠、羽香奈、金属操作の3名はこの場から離れてしまっている。 特に、防御に秀でている金属操作と移動能力を有する峠がこの場を勝手に離れてしまったのは痛かった。 「林檎?あなたの念話能力で峠達と回線を繋げることはできない?あなたの念話範囲は相当広いんでしょう?」 「躯園姉ちゃん・・・ゴメン。あたしの能力は念話を繋げる相手の場所がわからないと回線を繋げられないんだ。相手に大音量をぶち込むのも一緒の理由で、今は無理なんだ」 「雅艶君。あなたの『多角透視』で林檎さんに峠さん達の居場所を伝えて連絡を取るか、『敵』の居場所を伝えて動きを封じるか・・・というのはできないの?」 「・・・『敵』も峠達も今は常に動いている。『多角透視』からの『音響砲弾』では、どうしてもタイムラグが発生する。林檎の言う条件では無理だろう」 「で、でも!位置さえわかれば、待ち伏せみたいなことはできるよ!?念話でも攻撃でも!別に対象を見ないといけないっていう能力じゃないし!」 「・・・それも無理だな。お前はこの辺りの地理に詳しくない。それどころか、今日初めて訪れた場所だ。 この辺りはコンテナが数多く並んでいて、見通しがすこぶる悪い。幾らお前の演算能力が優れていようが、演算に必要な地理情報がお前に備わっていない以上、有効性は低い」 「・・・ごめんなさい」 雅艶の冷静な指摘を受けて、林檎はしょんぼりしてしまう。林檎の『音響砲弾』は念話能力の発展形であるため、普通に念話能力としても機能する。 その有効範囲も半径1キロ、一度に回線を繋げられる人数は数十人にも及ぶ。『音響砲弾』も同様に。 但し、その回線接続には対象の位置を林檎が認識する必要がある。それは、視覚で無くてもいい。林檎が対象者の居る場所を何らかの方法で認識できれば繋げることができる。 言い換えれば、その場所を具体的に認識できなければ回線を繋げることはできない。例えば・・・初めて訪れた場所とか。 「となると、これからどうする、雅艶?おそらく、奴等はこうしている間にも俺達を狙って来るぞ? 俺としては、峠や金属操作がいない以上こうやって一箇所に固まっているのは得策では無いと考える。包囲戦を仕掛けられる危険性もあるしな」 「確かに、麻鬼さんの言う通りです。今は徹底抗戦よりも、何組かに分けて穏健派の攻勢を掻い潜り、このターミナルから脱出を図った方がいいかと思います。 状況はこちらに不利ですが、雅艶さんや林檎さんの助力があれば、峠さんの移動能力が無くてもここを脱出するくらいは可能でしょう」 「峠さんや金属操作君は自力で何とかできるだけの力はある。羽香奈さんは・・・もし穏健派と衝突することになっても殺されるということは無いと思うわ。 一応穏健派だし、彼女。希望的観測なのはわかってるけど」 「ということだ。いいな、春咲。お前は不服だろうが、今は何よりここからの脱出が最優先だ。もし、この方針に逆らうと言うのなら・・・お前も『裏切り者』として・・・」 「・・・わかったわよ。林檎を危険な目に合わせたくはないし。あのクズと穏健派の連中には、後で目に物を見せてくれるわ!!」 一番反発するであろう躯園を脅しでもって承諾させた雅艶は、早急にここからの脱出方法を企てる。 「よし。まずは、林檎!お前は俺達全員と念話回線を繋げろ。俺が『多角透視』から得た情報をお前に送るから、それを皆に周知する。いいな?」 「わ、わかった!!」 「組み合わせは、俺と麻鬼、七刀と刈野、春咲と林檎という3組。それぞれ、脱出する方向は別だ。異論はあるか?」 「林檎と一緒なら私には異論は無いわ。林檎、お姉ちゃんが必ず守るからね」 「う、うん!」 「私は刈野さんとですね。了解しました」 「私も異論は無いですよ」 「俺もだ」 「よし。それでは・・・行動開始!!」 そうして、雅艶達は早急にターミナルからの脱出を図る。そんな彼等を・・・『敵』は黙って見過ごすわけが無い。 ここは、戦場。何が起きるのかを完全に予測し得る者など存在しない、それは世界の一部たる混沌が支配する掟無き渦の如し。 continue!!
https://w.atwiki.jp/jinro-cat14d/pages/6.html
役職希望制かー。何希望しようかな? 14D猫に慣れてない人は進行役になる可能性のある役職はできれば避けたいところ。 またCOで吊りを逃れられない素村もあまりオススメはできません。吊り余裕ゼロですので。 狼=背>信=狐>占>狩 こんな感じでしょうか。左から順にオススメですよ。 占いは重要役職である割に、他配役とやることは同じですので比較的オススメな方には入ります。(希望者が多いので弾かれるのが関の山ですが) ちなみに管理者・とあるPLは14D猫に登場する役職を14D猫村ではこう見ています。 【村陣営】 村人…ある意味レア。狼よりレア。最大2人しかいないし。唯二のCOできない人なので、色々見えるけど特攻されて涙出る 占い師…村の生命線。こいついないと勝てない。欠けたら引分に甘んじます。銃殺出せやオラァ 霊能者…ボロ雑巾or胃痛。対抗が出ればロラ、共有第一なら指定役。不憫 狩人…場合によってはイケメン。でも狐噛みとGJ見分けつかないからビクビクしながら占いのストーカーをしている 共有者…相方第一だと胃痛だけど視点がわかりやすい。最近共有騙りで胃痛増加。指定が滅茶苦茶だと終了後怒られる。村の生命線その2 猫又…噛まれたいけどなかなか噛まれない。場合によっては指定役になれる 【狼陣営】 人狼…占い騙るとすっごくグレコンが面倒臭い。猫噛みたくない。勝つとキモチイイ 狂信者…ご主人がわかるので、狂人より動きに幅がある。潜伏狂信も割と多い。が、狂アピが足りないと噛まれる 【狐陣営】 妖狐…占いは信用勝負しないでくださいお願いします。普段なら特攻とかやり放題だけど、背徳いるから迷惑はかけられないしなぁ 背徳者…特攻?やれやれ!共有騙り?やれやれ!一番何してもアリだと思う。潜伏背もアリだと思います
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/860.html
「うおおおおおおおおお!!!」 「はあああああああああ!!!」 荒我と焔火が眼前のステーキに文字通り食って掛かる。 荒我はナイフやフォークを使わない。箸を使って1キロのステーキの端から丸齧りを敢行する。 一方焔火はというと、 「緋花ちゃん、こういうのはペース配分が大事だから気を付けて!」 「ありがと、ゆかりっち!」 「・・・中々に汚いでやんすね」 「梯君・・・そこはチームワークって言おうよ」 葉原が焔火のステーキを片っ端から切り分け、焔火がフォークを突き刺して食うというコンビネーションで挑んでいた。 「それにしてもこのステーキ美味しいー!!ここの常連になりそう」 「旨い、旨いぜ!!こんな旨い肉は滅多に食えねえし、今回は思う存分食らい尽くすぜ!!」 ペース配分を考えて食べる焔火と最初から飛ばす荒我。どんどん消えていくステーキ。そして、まずは荒我が食い尽くす。 「「おかわり!!」」 荒我が2キロ目のステーキを注文するために挙げた声に重なる声。 「ヘッ、テメェには負けねぇぜ」 「・・・上等だ。後で吠え面かくんじゃねぇぞ!!」 それは、荒我達の隣の席に座る菅内。彼も荒我と同じく最初から飛ばしているようだ。互いの視線が交錯するのも束の間、次のステーキが運ばれる。 「うおおおお!!!」 「がああああ!!!」 またもやペースを上げる荒我と菅内。この男達の胃袋は鉄でできているのか!?いや、そんなことはなく・・・ 「ぐ、ぐっ・・・」 「むぐっ・・・」 突如ペースが落ちる2人。何を隠そう、今回のステーキは脂がたんまり乗った肉である。つまり、胃にクルのは至極当然のことなのである。 「荒我君!大丈夫でやんすか?」 「み、水を・・・」 「はい、荒我兄貴!」 何とか水で肉を胃袋へ送る荒我。それを尻目に・・・ 「私もおかわり~!」 「緋花!?」 焔火が1枚目のステーキを食べ終えたのである。彼女の顔を見る限り、まだ余裕綽々といったところか。 「ふふ~ん。どうしたの荒我~?もしかしてもうヘバちゃった?」 「だ、誰がこんなことでヘバるかっての!!俺の根性をナメるんじゃねぇ!!」 焔火の挑発に対抗心が刺激されたのか、少しだけ調子を取り戻す荒我。無我身中でステーキに齧り付く。 すぐさま2枚目のステーキが到着した焔火もせっせと肉を口に入れていく。果たして誰が懸賞金を手に入れるのか?とその時!! 「ステーキ・・・・・・ご馳走様でした・・・。ゲプ~」 「ひ、1人目の完食者が早くも現れたあああ!!タ、タイムは・・・何と4分57秒!!信じられないタイムだああ!!!」 「「な、何ぃぃ!!!」」 何と5分も経たずにステーキ3キロを完食した猛者が現れたのである。しかも、見る限りどこにでもいそうな小さな女の子がである。 その小さな体の一体どこにあれ程の量が入るのか。筆者も疑問が尽きない。 「ば、馬鹿な!!あんな小さいガキんちょに俺が・・・」 「し、しっかりするでやんす、荒我君!!」 「わ、私より小さい・・・あんな子に私が負けた・・・?」 「緋花ちゃん!まだ勝負は終わってないよ!!」 呆然とする荒我と焔火を立ち直らせようと声を掛ける梯と葉原。すると・・・ 「あ~、美味しかった。ご馳走様!!」 「・・・まさか、お前より早い奴がいたとはな。しかも、あんな小さい子が。世界は広いな、うん」 「ふ、2人目の完食者だあああ!!タイムは5分23秒!!これまた何という驚異的なタイム!!」 1人目から30秒も経たずに2人目の完食者が現れた。その男は先程荒我と菅内を仲裁した男であった。 「ハッ!!は、箸を止めてる場合じゃねぇ!!こ、こうなったら何が何でも10分以内で完食してやる!!」 「ヒョッ!!そ、そうだわ。貴重な時間をロスしちゃった!!落ち着け~。落ち着け、私!!」 不覚にも30秒程呆然としてしまった荒我と焔火は、遅れた分を取り戻すべくペースを上げる。 しかし、5分前後で完食者が2人(ちなみに賞金獲得後、既に店を後にしている)も現れたことは、他の参加者達にも様々な影響を与えていた。 「う・・・苦しい。吐き気が・・・。でも、でも・・・」 「あ、あんな小さな子が・・・私と同じくらいの子が1番?し、信じられない・・・。私なんて、まだ2キロも残っているのにー!!」 「だから言ったじゃない、莢奈!最初から無理があるって!!」 「け、健康的な女子になるのがこんなにも辛いことだったなんて・・・。これも、仮初の姿を演じてきたツケってことかしら。ゴホッ、ゴホッ」 「吾味・・・1位にはなれなかったが・・・完食だけは必ず成し遂げてみせる!!もちろん、お前より先にな!!・・・オプッ!」 「萬代・・・悪いがそうはいかない。俺が先にゴールさせてもらうぜ!!・・・ウエッ!」 「も、もう食えねぇ・・・。くそっ、こんなのに参加するんじゃ無かった。こうなったら適当に・・・」 「あらあら、蜂峰さんには『発狂開始』というエネルギーを活性化させる能力がおありでしょう? ステーキ摂取によるエネルギーを消費するには持って来いじゃありませんか?」 「えっ?で、でも私の能力って脳に負担が・・・」 「あらあら、それは大変ですねぇ。でも、それが食事を残していい理由にはなりませんよねぇ。ホホホ・・・・・・やれ」 とまあこんな具合にである。一部で何やら恐ろしい発言が聞こえた気もしたが、気のせいであろう、うん。 「ゼェ、ゼェ。よ、よし。2枚目完食だぜ・・・。最後の肉を持って来いやあああ!!!」 「えっ?も、もう終わったの!?」 そうこうしている内に、荒我がその根性で2枚目のステーキを完食した。驚きの声を挙げる焔火に気を向ける余裕も無い荒我は荒い息を吐く。 「(く、苦しい。もう限界に近いな、こりゃ。だが、男が一度やると決めたことは何が何でも果たしてみせるぜ!!)」 そして、到着する3枚目のステーキ。最初に感じていたステーキの味は今となっては感じない。香りも旨さも何も。 ただ、眼前の肉の塊を己の胃袋に入れる。それだけが今の荒我の頭を占めているのだ。 「グッ!!お、俺もおかわりだ!!」 「わ、私も最後行きま~す!!」 少し遅れて菅内と焔火も2枚目を完食した。が、2人共にかなり苦しそうにしている。誰もが限界に近いのだ。 「(チッ!!もう追い付いて来やがったか!)」 「(あ、あんなリーゼント野郎に負けてたまるかってんだ!!)」 「(ヤバッ!マジで吐きそう・・・。でも、負けるのだけはゴメンよ!!)」 3者3様の思いを胸に、最後のステーキ1キロに挑む勇者達(※早食い大会です)。 もう見てくれなどに誰も気を使わない。無様でも何でもいい。誰よりも早く完食できるのなら。 その凄まじい食いっぷりは鬼気迫る程の迫力を伴っており、周囲の客(梯達)が思わず戦慄したとさえ言われている。 「ガハッ!!後、後少し・・・」 「オプッ!!もうちょっとなのに・・・」 「グフッ!!手が、手が動かねぇ・・・」 残り1分を切った頃、荒我、焔火、菅内の3人に残されたステーキは丁度2切れ程の大きさであった。 通常の状態ならば何の苦労もせずに平らげることができたであろうその肉が、最後の関門として彼等に立ちはだかった。 「(根性・・・!根性・・・!!根性!!!)」 「(私は絶対に負けない。誰にも!!自分にも!!だから、だから・・・!!)」 「(う、動けよ!動いてくれ!!俺の手!!こんなことで・・・こんなことで無様に垂れ下がってんじゃねぇよ!!)」 心の中で己の信念を再び問い直し、それを最後の力とし、振り絞る勇者達(※もう一度言いますが早食い大会です)。 箸を、フォークを、眼前に立ち塞がる壁の如く聳え立つ肉に突き刺し、己が口に運んで行く。 「(最後だ・・・!!)」 「(あ、後・・・!!)」 「(一口・・・!!)」 3人共、残るは1切れ分の肉のみ。もう胃袋は限界を超えている。何時リバースしてもおかしくはない。だが・・・それでも・・・!! 「「「ガブッ!!!」」」 「カンカンカン!!タイムアップで~す!!!」 勇者達は前人未到の難題に挑み切った(※くれぐれも確認しますが早食い大会です)。口の中に肉を入れたと同時にタイムアップの鐘が鳴る。 荒我、焔火、菅内の3人は見事10分以内でステーキ3キロを完食したのである。 「(や、やったぜ・・・!!)」 「(勝った・・・自分に勝った!!)」 「(何とか・・・なったか・・・)」 まだ肉が口の中に入っているために喋れない3人であったが、その心中では制限時間内に完食まで至ったことに安堵していた。 「あ、言い忘れ~てま・し・た!!!完食ってのは胃袋にステーキが全部入ったことで~す!! つ・ま・り!!今現在口の中に肉が残ってる人は・・・OUTだずぅええぇぇぇ!!!!」 「「「オボロロロロロロ!!!!!」」」 安堵し切っていたがために、店長のド忘れ発言に対応できなかった。つまり・・・荒我、焔火、菅内は・・・失敗したのである。 「ウエッ。な、何とか・・・ウエッ。賞金・・・ウエッ。ゲットです・・・ウエエェェッ!!」 「か、刈谷様・・・。私は、卜部はやり抜きましたよ!!これで刈谷様もきっと私を・・・ゴホッ、ゴホッ・・・ウエエェェッ!!」 「ガハッ、ガハッ!!な、何とか食い切ったぜ」 「あらあら。さすがは私の目に狂いはなかったということかしら。ホホホ」 「お、鬼め・・・」 もちろん、見事完食まで至り懸賞金を獲得した者もいれば、 「オボロロロロ!!!」 「莢奈!!こんなところでリバースしないでよ!!」 「だ、だって・・・。あ、お金ない。月理ちゃん・・・」 「私は止めたんだから責任無いし。よって、お金は貸しませ~ん」 「そ、そんな~。じゃあ、どうすれば」 「お金が無いのなら、体で払うしかないんじゃない?」 「えっ?か、体!?わ、わたしはそんなに発育は・・・」 「あれ~。莢奈は立派なレディーなんでしょ?大丈夫だって!」 「そ、そんなせっしょうな・・・」 「お金が無いというのなら仕方ありません。その体~で稼いで頂っっきましょう」 「て、店長さん!?」 「つまりで~す!!私と怪しい親交を深めることでこの『根焼』に利益を齎すのでグヘッ!!」 「つまり、アルバイトとして雇いたいということよ」 「は、はあ・・・」 「私もこの店の臨時アルバイトなの。ここの店長は変人だけど、給料は結構いいから稼げるわよ?」 「へ、変人とは・・・さすがはウチのツッコミ団長で~す。先程の蹴りもナイスで~すね」 「ほ、ホントですか!!じゃあ・・・私頑張ります!!」 「莢奈!風紀委員の仕事はどうするの?」 「あ・・・」 「あれ?風紀委員だったの?でもご心配なく。暇な時に臨時で入るくらいでいいからさ。そこそこ人手はいるしね」 「そ、そうなの。じゃあ大丈夫かな」 「よ~し!頑張ってお金かせぐぞ!!!オボロロロ!!!」 「吾味・・・今回はゴールできなかったが・・・次は負けなぇぜ・・・ガクッ」 「萬代・・・それは俺の台詞だ・・・その時を楽しみにしているぜ・・・ガクッ」 残念ながら完食できずに自腹をはたいた者もいる。 そうして、“ステーキ3キロ10分以内に完食したらボーナスGET!!大会”は終わりを迎えたのであった。 「大丈夫か、拳?やっぱり無茶だったか?」 「い、いや、斬山さんのせいじゃないっすよ。俺の根性が足らなかっただけっす。とんだ醜態晒しちまったっすわ」 「大丈夫、緋花ちゃん?気分はどう?」 「・・・まだ微妙。ゴメン、ゆかりっち」 「何言っているのよ。友達でしょ?」 結果として完食できず、懸賞金も獲得できず、自腹をはたき、最後にはリバースしてしまった荒我と焔火は店の外で休憩していた。 「しかし、あの店長・・・ちゃんと最初からルールを全部説明しとけってんだ」 「斬山さんの言う通りでやんす。ド忘れなんてひどいでやんすよ」 「まあ、口の中に入れて完食ってのも微妙と言えば微妙ではあったけどね」 「もう終わったことを愚痴っていても仕方ないですよ。スパっと気分を切り替えましょう」 「それもそうか・・・。斬山さん、ゲーセンでいっちょ派手に勝負しましょうよ!」 「そうだな・・・。いいぜ、拳。俺も随分ゲーセンに行ってなかったからな。偶にはとことんやってみるか!」 「いいでやんすね!」 「緋花ちゃんとゆかりちゃんはどうする?一緒に来る?」 「ゴメン、武佐君。私はまだ気分が微妙だからパスするわ」 「・・・らしいので、私も今回は遠慮します。緋花ちゃんが心配ですし」 「わかったよ。余り無理しちゃあダメだよ」 残念ながら、ここで別れることになった荒我達と焔火達。短い時間であったが、以前より親交を深めることができた。それは互いに感じている。 「・・・おい、そこのリーゼント野郎」 「!お前・・・まだいたのか。何だ?やっぱステゴロで勝負したくなったのか?あん?」 とそこに、菅内が近付いてきた。どうやら荒我に話があるようである。 「さすがに今はそんな気分じゃねぇ。だが、テメェはムカつく」 「そりゃこっちの台詞だ」 「いつかテメェとは落とし前をつける。だから・・・テメェの名前を聞きたくてな」 「名前?ハン。人に名前を聞く時は自分から名乗るってのが筋なんじゃねぇか?」 「いいから答えろってんだ」 「ったく筋も通せねぇ野郎だな。いいぜ、答えてやるよ。俺は荒我拳だ!よーく覚えときやがれ!!」 「荒我・・・?テメェ・・・まさか重徳の(ボソッ)」 「あぁ?」 「いや、何でもねぇよ。・・・俺は菅内破堂だ。いずれケリはつける。その時を楽しみに待ってやがれ」 「ハッ!返り討ちにしてやるぜ!」 菅内は言うだけ言うと、足早に去って行った。怪訝に思う荒我達であったが、何時までもあんなムカつく奴のことを考えていても仕方無いと判断した。 喧嘩を売ってくるのなら買うまで。それが荒我のポリシーである。 そんなこんなで荒我達はゲーセンへ、焔火と葉原は近くの喫茶店へ向かうため別れる。 それは一時の出来事。それは偶然の出来事。偶々荒我達と焔火達が出会い、偶々菅内という男と出会った。ただそれだけのことである。 そんな出来事の一部始終を、離れた場所にいた亜麻色の髪をツインテールにした少女は偶々見逃さなかった。これもまた、それだけのことである。 continue…?
https://w.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/865.html
13/05/08~ 現行スレ とある科学のTRPG http //kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1368000648/ 避難所 http //yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1371924852/ + 概要・ルール このスレッドはとある科学の超電磁砲の世界観に基づいた現代超能力TRPGスレです。 一方通行の敗北により計画が凍結されたレベル6への進化実験。 だが戦闘による能力育成というアプローチは継続していた。 学園都市に24番目の学区とひとつの中学校が新設させる。 【戦闘特区】そして【六波羅学園】 カリキュラムに戦闘を組み込み、その周囲を戦闘特区として設定。 日常生活でもある程度の戦闘が起きやすいように誘導された特殊中学である。 六波羅学園のルールは ○戦い切磋琢磨すべし ○全知全能を持って戦うべし ○殺すべからず これらはすべて戦闘とその結果から導き出される学習と進化を促すためのものである。 各地からレベル2から4までの適性検査で選ばれた生徒たちが集められ、能力の生長を促すべく戦いという名の日常を送るのだ。 あなたは適性検査によって選ばれ六波羅学園に編入されました。 それが望むと望まぬに関わらず。 または戦闘特区と六波羅学園の話を聞き、戦いを楽しむために【侵入】しています。 表向きは禁止されていますが、戦闘要因としてアンチスキルは見て見ぬふりです。 一般学園都市とは違う学園都市での日常をお楽しみください。 ジャンル: 現代異能バトル コンセプト:学園都市での戦闘 期間(目安): 3か月くらい GM:なし 決定リール:ほどほどにあり ○日ルール:3日 版権・越境:無 名無し参加:美味しそうなものであれば拾う 敵役参加:あり 避難所の有無:なし その他:魔術師はなし。超能力開発されている生徒での参加してください。 + テンプレ作成例 キャラクターテンプレ ―書き方― 【名前】 【性別】 【学年】 【能力名・レベル】 【能力説明】 【概要】 【特徴】※見た目 【備考】 【台詞】※そのキャラのしゃべり方、口癖、名セリフ等 ―例― 【名前】上条当麻(かみじょう とうま) 【性別】男 【学年】高校一年生 【能力・レベル】幻想殺し(イマジンブレイカー) レベル0 【能力説明】右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、打ち消すことが出来る 【概要】自らの能力のせいでいつも不幸な目にあっている高校一年生 【特徴】黒髪のツンツン頭 【台詞】「不幸と言いつつフラグマスターまっしぐら!!そげぶにねぼし!!」 + とある科学の超電磁砲を知らない人のための説明 超能力が科学で解明された世界です。 超能力開発をカリキュラムに組み込んだ巨大な学園都市が作られました。 人口230万人で多くの学校と研究機関の集合体です。 治安は生徒有志からなる風紀委員(ジャッジメント)と教師有志からなるアンチスキルによって守られています。 見た目は平和ですが実験研究都市で科学の最先端の粋を集めて作られていますので外部からの侵入は事実上不可能。 超能力は一人につき一種類です。 超能力は0からレベル5に分けられます。 レベル5は230万の学園都市の中でも7人のみ。その力は軍隊規模です。 レベル4は軍隊で価値を得られる力 レベル3は日常生活で便利と感じられる力 レベル2は日常ではあまり役に立たない力です キャラクターテンプレ 騎朽真琴 獄門 晒首 静寂 契 小鳥遊 健二 引津 空兎 日辻 那由多 矢見川 俊司 遊繰 紙帯
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1062.html
「う・・・う~ん」 カーテンの隙間から、日光が垣間見える。そんな中、界刺は目を覚ました。 「ス~。ス~」 隣には、一糸纏わぬ姿で眠っている水楯が居た。時計を見ると、午前9時を回った所だった。どうやら、2人共にぐっすり寝入っていたようだ。 「ふあ~。・・・喉が渇いたな。何か飲むか。よいしょ・・・・・・」 喉の渇きを覚えたので、水を飲むために布団から出ようとした界刺。だが・・・ 「(・・・涙簾ちゃんが抱き付いているせいで、布団から出られない・・・!!)」 界刺の体を固くホールドしている水楯のせいで、ベッドから降りることができない。 「・・・困ったな。さすがに、起こすわけにも行かないし。こんなに気持ち良さそうに眠ってるしな。 こうやって近くで見てみると、涙簾ちゃんって美人さんなんだよな」 そう言って、水楯の長い髪を撫でる。かつては、自分が水楯の髪をセットしてあげたこともある。そのことで、形製と喧嘩になったこともあったが。 「うっ。・・・あっ」 それが切欠になったのか、水楯が目を覚ます。 「・・・起こしちゃったか?ごめん」 「い、いえ・・・。おはようございます」 「うん。おはよう」 互いに朝の挨拶を交わす。水楯は、自分の髪を界刺が撫でていたことに気付き、上目遣いでこう頼む。 「も、もう少し私の髪を撫でてくれませんか?」 「・・・・・・チッ(ボソッ)」 「・・・・・・(ギュ~!!)」 「ぐふっ!?な、何でホールドしている腕に力を入れてんの!?というか、涙簾ちゃんって力強いね!?」 「鍛えていますから。さぁ、界刺さん。早く早く!」 「こ、この娘は・・・!!素っ裸状態の胸を押し付けてる羞恥は無いのか!?」 「もちろん、ありますよ」 「あんのかよ!?」 等と言うやり取りの末に根負けした界刺が、渋々水楯の髪を撫でる。 「・・・ポッ!!」 「何が『ポッ!!』だよ・・・。あぁ、喉が渇いた。少しだけだからな?」 「はい」 水楯が、気持ち良さそうに界刺の手を受け入れている。その笑みに嘆息する界刺。 コンコン! 「「!!!」」 そんな時に聞こえて来たのは、部屋の扉をノックする音。聞き耳を立ててみると、何やら騒がしい声が幾つも聞こえて来た。 「ま、まさかバカ界刺に限ってそんなことは有り得ないとは思うけど・・・」 「わ、わからないわよ!!何せ、涙簾って人は界刺さんにとって“特別”なんでしょ!?」 「確かに、苧環先輩の言う懸念は考えられますね・・・!失念していました!!・・・一厘先輩、そこを退いて下さい。私の『念動使い』で、すぐにでもドアを開けます!!」 「ちょ、ちょっと待って!さ、さすがにそれは駄目なんじゃあ・・・!!」 「し、真珠院さんの目が血走っている・・・!!サ、サニー先輩・・・!!」 「な、何だかドキドキしますね!!胸の鼓動が、バックバク言ってます!!遠藤さんも感じませんか!?」 「サ、サニー様・・・え、遠藤も同じ気持ちです!!それに、男子校の寮に足を踏み入れるのは初めてなので、余計に心臓がバックバクです!!」 「お、おい!!お前達は、ここへ何しにきたんだ!?一昨日の件で界刺の体が気になると朝練の最中に騒ぐから、こうして私の付き添いの下ここへ案内したんだぞ!?」 「うおっ!?な、何でこんな所に常盤台のお嬢様連中が来てんだ!?」 「あれっ!?あの娘達・・・以前成瀬台に来た娘達じゃないでやんすか?」 「梯君の言う通りだね。俺も、あの娘達は覚えているよ」 「な、何故こんな所に常盤台の・・・女子校の人間が居るんだ!?もう、女子校の生徒はこりごりだ!!ここ最近、俺がどれだけ要に苛められていると・・・ブツブツ」 「おおぉ!!誰かと思えば、何時ぞやの常盤台の娘達ではないか!!むぅ?確かあの部屋は・・・『シンボル』の界刺の部屋だったな!!」 「界刺さん!?リ、リーダー・・・。あっ、荒我だ」 「・・・そういえば、あの『シンボル』のリーダーはここの生徒・・・そうよね、稜?」 「何で俺に聞くんだ?加賀美先輩の方が、よく知っている筈だよな?」 「そらひめ先輩―い!!あのかいじって人が、あの部屋に居るみたいですよー!!」 「へぇ・・・。うん?その界刺の部屋の前に常盤台の女共が集ってるのは、何でなんだ?」 「リンリン!?あいつ、ぶっちゃけ何してんだ!?界刺って・・・あの“変人”のことか!?」 「リンリンの奴・・・。メールを見た直後に慌てて同行すると言って来たのは、そういうわけか」 「固地先輩・・・」 「ほぅ。あの部屋に、『シンボル』の“変人”が住んでいるのか。 フッ、ならば成瀬台に足を踏み入れている者として、挨拶くらいはしておいた方がよさそうだ。行くぞ、真面」 聞き慣れた声。昨日及び一昨日に聞いた声。聞き慣れない声も聞こえて来る。その主達に見当を付けたり付けなかったりの界刺と水楯は、共に溜息を吐く。 「あいつ等・・・。真刺を使って、わざわざここまで来たのか?昨日、あんだけ綺麗サッパリ的な別れ方をしたっていうのに!女の執念って恐ぇ・・・。 というか、俺の部屋の近くに何で20人以上もの人間が集まってんの!?」 「・・・どうします?このままだと、すぐに強行突破されそうな雰囲気ですよ?」 「・・・・・・仕方無ぇ。ここは・・・」 『光学装飾』で確認した人数は22人。しかも、一部を除いてどいつもこいつも見たことがある奴ばかり。中には見過ごせない人間も・・・。 こんだけの人数が集れば、否が応にも大騒動になる。しかも、自分達の格好が限りなくヤバイのだ。主に、素っ裸の水楯が。 もう、扉が無理矢理開けられるのは時間の問題だった(主に、血走った目をした真珠院のせいで)。故に、界刺は“2つ”のことを決断する。 「そのドアを開けるんじゃ無ぇぞ!!今、俺と涙簾ちゃんのお着替えタイムだ!!!もし入ってきたら、男と女の裸を覗き見した罪で警備員に訴えるからな!!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!!!???」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「界刺さん・・・」 「ほらっ、今の内に着替えるんだ!それと・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 水楯の不服そうな顔を無視して、着替えを促す界刺。それは、着替えが終わるまでの時間稼ぎ。そして・・・。 だが、外に居る人間にはそんなことがわかる筈も無く・・・ 「ま、まさか・・・!!!ほ、本当に・・・!!?」 「だ、だから言ったじゃ無い!!あの人は“特別”なんだって!!」 「・・・・・・(クラッ)」 「し、真珠院!?し、しっかりして!!」 「界刺様・・・!!わ、私は・・・信じませんから!!!」 「こ、これは・・・大スクープ物ですね!!!」 「こ、これが・・・男性と女性の営みという物なんですか・・・!?・・・(カアアァッ!!)」 「得世・・・水楯・・・。お前達・・・一体何をしているのだ!!?」 「利壱・・・紫郎・・・。よ、よく理解できないんだけどよ・・・つまりどういうこった!?」 「・・・そ、それは・・・。オイラ達の口からは・・・」 「・・・う、うん・・・。純情な荒我兄貴には耐えられないかも・・・」 「あ、あ、あの“成瀬台の変人”!!学生寮で、何とんでもねぇことをしてやがる!!!うおおおおぉぉぉっっ!!!」 「ま、待たんか、椎倉!!・・・(ガシッ!!)・・・お、落ち着くのだ!!」 「・・・リーダー?事の詳細を理解できますか?」 「・・・稜ならわかる筈だ、うん」 「だから、何で俺に聞くんだ!!?」 「うん?そらひめ先輩。あの人達は、何であんなに騒いでいるんですか?男と女の人が着替えているだけですよね?何かおかしいんですか?」 「抵部・・・。お前が知るには、まだ早ぇよ(・・・抵部って高1だよな?)」 「あ、あの“変人”!!春咲先輩の好意を受けておきながら、何やってんだよ!!?」 「・・・ハァ。あの男の行動は、つくづく予測が付かないな」 「・・・!!!」 「・・・真面。何故顔を紅潮させているんだ?さては、お前。今まで女性と付き合ったことが無いな?」 各々が、勝手に騒ぐ有様である。その隙に着替え等を済ませる界刺と水楯。そして・・・ ガチャ! 「え~と・・・。団体様ご到着って流れかな?俺等、今から朝飯なんだけど・・・」 そんな流れで、団体様ご一行を自室に迎え入れる羽目になってしまったのである。 「・・・・・・界刺さん。ご希望のスクランブルエッグと焼き立てのパンです」 「ありがと、涙簾ちゃん。そういや、涙簾ちゃんの作る食事は久し振りだなぁ」 「確かに、こういう機会は久し振りですね。まぁ、ここに来る時くらいしか界刺さんに食べて頂くことが無いですからね。私も、腕によりをかけて作りました」 「んふっ、そんじゃあ、いただきます!」 「いただきます」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 何処ぞのフランケンシュタインもどきの顔にナイフとフォークが突き刺さり、 それが笑顔でサムズアップしている絵柄がプリントされた紫色のシャツを着ている界刺と、花盛の制服を着ている水楯が朝食を取り始める。 そんな光景を、唯見せられている団体様ご一行。完全アウェイ、完全に蚊帳の外状態である。 「(な、何この部屋!?何処もかしこも、常人には理解し難いプリントがされた衣服とか小物とかあるんだけど!?)」 「(さ、さすがは“変人”と呼ばれるだけのことはあるぜ。ぶっちゃけ、サッパリ理解できねぇセンスだ!!)」 「(・・・何だ、あのプードルを邪悪に染めたようなプリントが為されているカーテンは?悪趣味にも程があるぞ?)」 こちらは、159支部の一厘・鉄枷・破輩の3名。彼女達は、界刺の部屋にある様々な衣服や小物に目を向ける。どれも、普通の人間には理解し難い物ばかりだ。 「(かいじさんの着ているシャツ・・・カワイイー!!)」 「(・・・駄目だ。普段は和服のあたしからしたら、あのプリントを目にするだけで頭がクラクラして来やがる!!一体全体、どういうセンスをしてやがんだ!?)」 こちらは、花盛支部の抵部・閨秀。彼女達は、界刺が着用しているシャツに目を奪われていた。抱いた感想は正反対だが。 「・・・・・・あっ。界刺さん。口元に卵が・・・(フキフキ)」 「おっ。あんがと、涙簾ちゃん」 「いえ。どういたしまして」 「(な、何てモン見せ付けやがるんだ!!お、俺なんて要と付き合っていた頃なんか、そんな気遣いを見せてくれたことなんか、一切皆無状態だったんだぞ!!)」 「(まるで、夫婦であるな。こういう穏やかな雰囲気の中で食事をするというのは、さぞ気持ちの良いものであろうな)」 界刺の口元に付いていた卵焼きを、水楯がティッシュで拭き取る。その光景を見て、成瀬台支部の椎倉は心の中で血の涙を流し、寒村は好印象を持つ。 「ごちそうさまでした」 「・・・・・・おそまつさまでした」 「ふぅ。さすがは涙簾ちゃんお手製の食事だ。旨かったよ」 「そう言って頂けると、私も作った甲斐があります」 「んふっ」 「フフッ」 「(2人は・・・恋人なのかな?それにしても、学生寮でね・・・。大胆だわ)」 「(くぅ~!!な、何かこういうのを見てると無性に腹が立って来てしゃーないわ!!ブン!!)」 「(痛っ!や、八つ当たりまで・・・!!・・・俺って、何でここに居るんだ?)」 朝食も終わり、2人揃って笑い合う界刺と水楯の姿を見る176支部の焔火は推測及び感嘆を、加賀美は苛立ちを、神谷は疑問をそれぞれ抱く。 「さぁて、腹も膨れたことだし。昨日お願いしていた件でも始めようか、涙簾ちゃん?」 「・・・・・・そうですね。あっ、でもその前に食器を洗ってしまいましょう」 「あっ、そうだね。それじゃあ、一緒に持って行こう」 「はい」 「(・・・!!!)」 「(あぁ・・・。荒我君には、恋人の姿ってヤツは早過ぎたでやんすかねぇ・・・)」 「(荒我兄貴・・・。さっきから、ずっと目をパチクリさせてるねぇ)」 食器を片付けるために、界刺と水楯が立ち上がる様を目の当たりにする荒我は瞠目するしか無く、舎弟の梯と武佐は荒我の心中を慮る。そして、約10分後・・・ 「ふぅ。これで、洗い物も終わり・・・・・・だね」 「はい」 「(これが・・・恋人ってヤツなのか?な、何ていう素敵空間なんだ・・・!!)」 「・・・・・・」 食器洗いを終えて、元居た場所まで戻って来た界刺と水楯。その姿に178支部の真面はいたく衝撃を受ける。そして・・・ 「その前に・・・。“『シンボル』の詐欺師”界刺得世。お前に聞きたいことが・・・」 「そんなことは後にして下さい!!!」 「グハッ!!」 「固地先輩!?」 「債鬼君!?」 界刺に対して質問をしようとした固地を、後方に居た真珠院が吹っ飛ばす。 “風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれる男に対する暴挙を成し遂げた真珠院に、皆の注目が集まる。 「お、お前・・・!!グッ!?こ、これは・・・念動力か!?」 「・・・少し黙っていて下さいませんか?フフッ、お口にチャックですわ」 「ッッ!!ッッ!!!」 「(・・・固地先輩のあんな姿、初めて見た)」 「(・・・!!さすがは、常盤台のお嬢様だな。恐いもの知らずと言うか何と言うか)」 真珠院の『念動使い』によって宙に浮かばされ、その口さえ閉ざされることとなった固地。焔火は唯々驚愕し、椎倉はその恐いもの知らずさにある種の尊敬の念を抱く。 「・・・何かな、珊瑚ちゃん?」 「・・・単刀直入に聞きます!!あ、ああ、あなた様と・・・涙簾様は・・・先程まで一体何を・・・」 「何をって・・・・・・なぁ?」 「そうですね・・・」 「「寝て(まし)た」」 「なっ!!?・・・(クラ~)」 「し、真珠院さん!?」 寝ていた発言を聞いた真珠院は、まともや倒れ掛ける。そんな彼女を、近くに居た遠藤が支える。 ドン!! 「痛っ・・・!!くそっ、あの女め。下らない真似を・・・!!」 「債鬼君!?だ、大丈夫!?」 「あぁ。この程度、何の問題無い」 真珠院が倒れ掛けたため、固地を縛っていた念動力が解除される。加賀美が心配そうな声を掛けるが、固地は軽く受け流し、再度界刺へ向けて問いを投げ掛ける。 「さっきは邪魔が入ったな、“成瀬台の変人”界刺得世。お前に質問したいことが・・・」 「邪魔よ」 「ガハッ!!」 「固地!?」 「あっき先輩―い!?」 気を取り直して界刺に対して質問をしようとした固地を、これまた後方に居た苧環が吹っ飛ばす。 “風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれる男に対する再びの暴挙を成し遂げた苧環に、皆の注目が集まる。 「お、お前・・・!!グッ!?体が痺れて・・・!?」 「・・・少し黙っなさい?フフッ、電気ショックでしばらくは動けないわよ?」 「く、くそっ!!!」 「(・・・固地先輩のあんな姿、余り見たこと無い・・・!!)」 「(・・・!!さすがは、常盤台のお嬢様だな。恐いもの知らずと言うか何と言うか)」 苧環による電気ショックで、身動きが取れなくなった固地。焔火は驚愕し、椎倉はその恐いもの知らずさにある種の尊敬の念を抱く。 「何かな、華憐?」 「界刺さん・・・。単刀直入に聞くわ。そ、その・・・寝ていたっていうのは・・・どういう・・・」 「どうって・・・・・・ねぇ?」 「そうですね・・・」 「「一緒に寝て(まし)た」」 「なっ!!?・・・(クラッ)」 「お、苧環様!?」 一緒に寝ていた発言を聞いた苧環は、真珠院と同じように倒れ掛ける。そんな彼女を、近くに居た月ノ宮が支える。 ドン!! 「こ、これしきのことで・・・俺が負けるわけが・・・無いだろうが・・・!!」 「債鬼君!?だ、大丈夫!?」 「あぁ。この程度、心配いらん!!」 電気ショックを受けて痺れていた体に活を入れ、無理矢理起き上がる固地。 加賀美が心配そうな声を掛けるが、固地は軽く受け流し、三度界刺へ向けて問いを投げ掛ける。 「今度こそ俺の問いに答えて貰うぞ、“変人”界刺得世。俺は、お前に・・・」 「消えて」 「ッッ!!・・・(スクッ。ダダダッッ!!)」 「固地先輩!?ど、何処へ行くんですか!?」 「寒村!!固地を捕まえてくれ!!」 「了解した!!」 今度こそという意気込みの下、界刺に対して質問をしようとした固地を横に居た形製が『分身人形』で洗脳し、部屋から追い出す。 その直後、椎倉の指示を受け寒村が固地の後を追う。“風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれる男に対する三度の暴挙を成し遂げた形製に、皆の注目が集まる。 「(・・・固地先輩のあんな姿、何だか見慣れて来たわ・・・)」 「(・・・!!さすがは、常盤台のお嬢様だな。恐いもの知らずと言うか何と言うか)」 形製に洗脳され、部屋から追い出された固地。焔火は次第に慣れ始め、椎倉はその恐いもの知らずさにある種の尊敬の念を抱く。 「何かな、バカ形製?」 「バカ界刺・・・。単刀直入に聞くよ。そ、その・・・一緒に寝ていたっていうのは・・・どんな風に・・・」 「どんな風にって・・・・・・言っちゃう?」 「・・・仕方無いですね。この際、告白しましょうか」 「俺は、シャツ一枚と半ズボンで」 「私は一糸纏わぬ姿で」 「「一緒に寝て(まし)た」」 「なっ!!?・・・(クラァ)」 「け、形製さん!?」 水楯が全裸になって界刺と一緒に寝ていた発言を聞いた形製は、真珠院や苧環と同じように倒れ掛ける。そんな彼女を、近くに居た一厘が支える。 ドン!! 「ハァ・・・ハァ・・・!!な、何故こうも邪魔が入るんだ・・・!!くそっ!!」 「債鬼君!?あ、あなたが『シンボル』のリーダーに何を聞こうとしているかは知らないけど、もう止めた方がいいんじゃあ・・・?」 「馬鹿を言え!!ここまで恥をかかされて、おめおめと引き下がれるか!!」 「債鬼君!?」 『分身人形』の洗脳が解けた固地。寒村に押さえ込まれたせいか、息も絶え絶えな彼に加賀美が心配そうな声を掛ける。 だが、固地は彼女の助言を聞き入れず、泣きの1回的に界刺へ向けて言葉を発する。 「界刺得世ぉ・・・!!俺は・・・!!!」 「界刺様!!」 「ッッ!!・・・(クルッ!スタスタ)」 「あっ・・・。しまった・・・。『発情促進』をあの恐い人に・・・!!」 「固地先輩!?な、何をするつもりですか!?」 「アアアアアアァァァッッ!!!!!」 「キャアアアアァァァッッ!!!!!」 凄まじい執念を見せながら界刺に対して質問をしようとした固地に対して、離れた場所に居た鬼ヶ原が『発情促進』を掛けてしまった。 鬼のような形相で界刺に近付く固地に対して、思わず危機感を抱いたが故の暴発。その被害を被った固地は、鬼ヶ原へ向けて脇目も振らずに突進する。 ピカー!!! 「グッ!?・・・ガハッ!!ゴホッ!!ヘギッ!!」 「・・・ナイス、真刺」 「何のこれしき。か弱き少女に襲い掛かるとは、何と言う非道な行い。貴様、それでも風紀委員か!?」 鬼ヶ原へ発情したがために襲い掛かった固地を、界刺が発生させた閃光によって怯ませ、 掛けているだて眼鏡を“サングラスモード”にした不動が『拳闘空力』を用いて制裁を与える。 「か、界刺様~!!こ、恐かったです!!」 「おぉ、よしよし。もう大丈夫だよ、嬌看。後は、真刺に任せとけばいいから」 「ちょ、ちょっとタンマ!!」 「む?何だ?まさか・・・貴様はこの男を庇うつもりか!?」 固地に制裁を与えている不動に、加賀美がストップを掛ける。 「こ、これは何かの間違いというか・・・。債鬼君に限ってそんなことは有り得ない!!彼が、女性に乱暴を働こうとする筈が無いよ!!」 加賀美は、ボロボロになりつつある固地を必死に庇う。風紀委員になった当初からの付き合いである。 故に、彼女にはわかる。固地債鬼という男は、女性に対して乱暴を働くような畜生では無いことを。 「・・・でも、この人の頭の中・・・そこに居るか弱い少女に対するイヤらしい思考しか無いですよ?口に出すのも憚られるような想像ばっかり・・・」 「えっ!?武佐君・・・それって本当でやんすか!?」 「うん」 「な、何て野郎だ!!この前あった時は気色悪いオカマ口調だったが、実はとんでもない卑劣漢だったのか!! よし、俺達も行くぜ!!普段はステゴロ一本だが、こんな卑劣漢には勿体無ぇよ!!」 「了解でやんす!!オオオオオォォォッッ!!!!」 「了解。少女を襲った罪・・・ここで償ってもらおうか!!」 「ちょ、ちょっと!!!」 ドカッ!!ベキッ!!バキッ!!グキッ!! 不動、荒我、梯、武佐の4名により、ボロボロになる固地。本当ならば、風紀委員である以上止めなければならないのだが、 自分達の目の前で固地が鬼ヶ原を襲いかけ、『思考回廊』を持つ武佐に(『発情促進』による)イヤらしい思考をバラされたために、 誰も制止を掛けることができなかった。 「お~い。その辺にしとけよ。もう、そいつも十分に罰を喰らっただろうし。それ以上は、周りに居る風紀委員も黙っちゃいないと思うよ?」 その制止を掛けたのは、(『発情促進』の効果が切れる頃を見計らっていた)界刺。彼の制止により、ようやく制裁が終了する。 「ふぅ。これ以上は・・・と言うヤツだな」 「ハァ・・・。まぁ、この辺で許してやろうか」 「荒我君、優しいでやんす!!」 「荒我兄貴が言うのなら・・・。今度やったら、こんなモンじゃ済まないよ?」 不動達が拳を止め、散会して行く。その後に、加賀美が固地へ駆け寄って行く。 「・・・・・・」 「債鬼君・・・。ボロボロになっちゃったね。でも、何でそんなことを・・・?」 ボロボロになって気絶している固地を見て、加賀美はどうしても疑問を抱いてしまう。 自分が知っている固地という男は、決してそのような真似や思考をする人間じゃ無い。 なのに・・・。疑念渦巻く加賀美に回答を示したのはもちろん・・・ 「あぁ。それなら簡単なことだよ。この娘・・・鬼ヶ原嬌看の能力『発情促進』が暴発したからさ。 彼女の能力は、自分に対して異性・同姓問わずに発情させてしまう能力なんだよね。んふっ!」 「そ、それを早く言えええええぇぇぇっっ!!!!!」 界刺のネタ晴らしに、加賀美が大声でツッコミを入れる。 「だって、言った所でどうなるモンでも無いし。一度発情したら、5分くらいはずっと発情してるし」 「あ、あなたねぇ・・・!!!」 「そいつ・・・債鬼って言ったか?そいつが俺に恐い顔で迫って来るもんだから、嬌看が咄嗟に能力を発動しちゃったんだよ。俺を守るために。ねぇ、嬌看?」 「は、はい・・・。界刺様に危害が及ぶかもと思って・・・反射的に・・・。グスッ、すみません」 「ううぅっ!!!」 鬼ヶ原が少し泣き始める。その姿に怯む加賀美に、界刺が追い討ちを掛けていく。 「大丈夫さ、嬌看。風紀委員の皆さんは、心の広い人達ばかりだ。全ては、俺を守るためだったんだろ?なら、この人達はちゃんと理解してくれるさ」 「ほ、本当ですか・・・?」 「あぁ、本当だとも。何せ、過激で有名なあの“花盛の宙姫”でさえ、俺がちゃんと話したら理解を示してくれたしなぁ。そうだったよね、美魁?」 「ううぅっ!!!」 矛先を閨秀に向ける界刺。案の定、心当たりがある閨秀は怯む。 「抵部君・・・いや、抵部準エース殿!お仕事、ご苦労様です!!」 「えっ・・・!!は、はい!!かいじさんも元気そうで何よりです!!」 「これからも、学園都市の皆さんを守る活動、懸命に努めて下さい。陰ながら、応援しております!!」 「わ、わかりましたー!!がんばりますー!!」 「そんな風紀委員花盛支部の抵部準エース殿なら、今回の嬌看の失敗をその広いお心で許して下さいますよね!?」 「も、もちろんですともー!!わたしだって、いつも失敗ばかりしてますからー!!」 「・・・(ニヤァ)」 「な、何ちゅーしてやったりの顔・・・!!あの野郎の口は、ぶっちゃけデマカセ発行機かよ!?」 「“『シンボル』の詐欺師”・・・か。絶対に敵に回したくないわね、ああいうタイプは」 抵部を自らの手の上で自在に転がし、見事風紀委員としての言質を取った界刺の手腕に鉄枷は呆れ、破輩は戦慄する。 「よしっ。そんじゃ、そういうこと・・・」 ブン!!! 「・・・・・・」 一閃。それは、界刺に向けられた光の“剣”。『閃光真剣』と呼ばれるそれを向けたのは、176支部最強のエース・・・“剣神”神谷稜!! continue…?